乳母制度

昭和天皇
昭和55年9月2日、那須御用邸にて乳母制度廃止について明確に否定されている。
「そのことについては、世間に伝わっていることが、非常に間違っているように思います。私の時代でも、大正の時はもちろんでありますが、皇居に移ってからも子供と一緒に暮らしました。乳母のことでは、乳母を使ったのは(1日のうち)夜中1回だけだったのであります。現在は、人工栄養が非常に進んだために、一般家庭においても、乳母を用いることがなくなったことであります。それから後は、当時の情勢上(戦時中)、やむを得ず子供を離して暮らすことになりました。しかし、私の気持ちを継いで、皇太子同妃が今なお子供と一緒に暮らして育てておることであります」 
昭和天皇と私達 なごやかであたたかいお言葉の記録』